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その82(りらく2018年1月号)
南蔵王の山々

 2017年11月下旬、車にスキーとキャンプ道具を積み込んで1泊2日の旅行に出かけてきました。
土曜の午前中、持ち帰った仕事を手早く片付けて、家を後にしたのはお昼近くでした。先ずは、東北でいち早くオープンした福島の箕輪スキー場に向かいます。1泊2日の旅でスキーとキャンプどちらも楽しもうという、欲張りな計画の実行です。
幸い、今シーズンは11月中旬からまとまった降雪があり、スキー場も早めにプレオープンしたようです。翌日の日曜日も山形でスキーをする計画なので、初日は足慣らし程度で十分です。前の月まで硬い雪渓で滑っていたので、久しぶりの柔らかくて真っ白な雪は新鮮です。

澄川の源流 ひとわたり初スキーを楽しんだ後、途中のスーパーで今夜と明日の食事の材料を調達し、一路山形に向かいます。冬はほとんどのキャンプ場が閉鎖となります。明日滑る予定の山形蔵王温泉スキー場周辺のキャンプ場も、営業しているところはありません。そこで思案して、以前行ったことのある上ノ山や山形市街を眼下に見下ろせる展望台でキャンプすることにしました。
この展望台は簡単な屋根まであるので、夜中に雨や雪が降っても大丈夫です。本来は、キャンプ場ではありませんが、幸い現地に着いた頃には、もう陽もとっぷりと暮れて周りには誰もいませんでしたので、帰るときはそれまで以上に綺麗に掃除することとして、この場所をお借りすることにしました。

登山道に咲いていたリンドウ 早速椅子や焚火台をセットし、テントも張り終えて食事の用意です。今夜のメニューは、海鮮の具材とグリーンアスパラを使ったアヒージョと焼肉です。アヒージョはオリーブオイルをたっぷりと使って具材を煮込むので、冬のアウトドアの料理にはぴったりです。体が温まるだけでなく、翌日に備えてエネルギーを蓄えることができます。
食事も終え、夜空を見上げると満天の星が広がっています。眼下には、街の明かりがキラキラと星のように灯っています。ほどほどに酔いも回って、羽毛のシュラフに潜り込んだのでした。
翌日は、まだ誰も来ないうちに撤収して山形蔵王温泉に向かいました。早朝のため、誰もいないかけ流しの公衆温泉でゆっくりと朝風呂に浸かり、その後は蔵王スキー場で思いきり新雪のスキーを楽しむことができました。


 さて、財産の承継対策のお話です。前回は、贈与が有効に成立するための実務上の留意点についてご紹介いたしました。今回は、贈与に関する税務上の特例をご紹介したいと思います。
 贈与税は所得税や相続税などの他の税金に比べて、税率が高く設定されています。これは、贈与による財産の取得が働かないで得られた利益であることや、贈与税が相続税の課税逃れを防止するための税制と位置付けられているためです。
 一方で、一定の目的のための贈与に関しては、ある一定額までは贈与税を課税しない特例が設けられており、この特例を活用するとかなりの額の贈与税を節約することができます。この一定の目的のための贈与とは、
 1.住宅取得資金の贈与
 2.結婚資金・子育て資金・教育資金の一括贈与
 3.配偶者に対する居住用財産の贈与
 4.相続時精算課税による贈与 です。

 次回から、順を追ってさらに詳しくご紹介しましょう。
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