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その30(りらく2013年8月号)

いよいよ夏本番、海釣りのシーズンとなりました。7月、8月はアイナメやカレイ等の地魚の他、アジ、サバ等の回遊魚が沿岸までやってきて、釣果のバリエーションが広がります。

7月のある日曜日、愛車にカヌーを積んで久しぶりに閖上港に向かいました。閖上の海岸は瓦礫の山はなくなったものの、まだ木材瓦礫の焼却プラントが大きな音をたてて盛んに焼却処理を行っています。それでも岸壁に係留してある漁船の数は昨年より大分増えてきました。名物の閖上港朝市も復活し、徐々にではありますが買い物や釣り等のレジャーを楽しもうとする人達も集まるようになってきました。岸壁には釣り人の姿も見えます。

カヌーを車へ

早速車からカヌーを下ろします。カヌーは長さが4メートル以上、重さも30キロ弱あります。これを、自宅を出るときに一人で車の屋根の上に載せ、目的地に着いたら砂浜や岸辺に下ろすのですが、車やカヌーを傷つけないように迅速にやるのには、ちょっとしたコツが必要です。写真にあるように一旦カヌーの片方を車の後ろの屋根に立てかけ、もう片方を両手で持ち上げ、一気に屋根に押し上げるのです。屋根から下ろすときはその逆の順番でやればよいのです。これだけでも結構いい運動になります。

しなる竿

カヌーでの釣りは、比較的波や風の静かな湾内や沿岸に限られますが、ポイントを真上から狙えるので、魚がかかるとその当りがダイレクトに竿に伝わってくるのが魅力です。今回は時間もないので、湾の外には出ずに陸からの釣り人が近づけない奥の防波堤附近のポイントを探ります。カヌーには小型の魚群探知機を積んでいるので、水深や海底の状態を知ることができます。

アイナメの大物

ポイントに近づくと魚影の反応があります。カヌーのスピードを緩め、早速竿を出してゆっくりとしゃくります。しばらくしゃくっていると小さな当りがあり、それに続いて竿の穂先が急に水面に引き込まれます。結構大きな当りです。うまく魚がかかったようです。一度強めに竿をしゃくって針がしっかりと魚にフックするようにします。これで安心です。後は慎重にリールを巻き上げます。水面近くに大きな魚影が見えてきました。アイナメです。40センチ以上はあるでしょうか。水面に出ると魚も必死になって暴れます。ここは無理をせず、網で獲物を引き揚げます。

夏から秋までのシーズン、今年も忙しい仕事の合間をぬってこれからしばらくは魚を追いかける日々が多くなりそうです。


変わって、税金の話しです。前回に引き続き贈与税のその他の改正について。

今年の税制改正で、両親や祖父母からその子供や孫(30歳未満の方に限ります)が教育資金の贈与を受けた場合には、1千5百万円までは贈与税を課税しないという特例が新たに設けられました。前回までご紹介した相続税の改正や贈与税の税率の改正は、平成27年以降からの適用なのですが、この教育資金の贈与の特例は、今年4月1日以降平成27年末までの間の教育資金の贈与について適用になります。

この特例を受けるためには、単にお子さんやお孫さんに教育資金として現金や預金を贈与しただけでは適用になりません。まず、教育資金に当てようとする現金を金融機関に預け入れして「教育資金贈与信託」という契約を結ぶこと、その他所定の手続きが必要です。金融機関へ預け入れした資金のうち、学校等の教育機関へのお支払いであれば1人あたり1千5百万円まで贈与税が課税されません(学校等の教育機関以外への教育費の支払いは5百万円までとなります)。次回は、もう少し詳しくこの特例についてお話しします。

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