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その25(りらく2013年3月号)
北泉ヶ岳

春が待ち通しい今日この頃ですが、雪が降ると先ずは週末が待ち遠しくなるのも事実です。
先日は、スキーにシールを付けて北泉ヶ岳を登ってきました。泉ヶ岳の北側に位置し、標高は1,253メートル。泉ヶ岳よりも少しだけ高い山です。

シュプールと影

今回は、スプリングバレースキー場のリフト終点から更に少しゲレンデを上がったところから樹林帯に分け入り、泉ヶ岳と北泉ヶ岳の稜線の間の鞍部を目指して登ります。このルートは登山道がないので無雪期は通ることができないのですが、雪が積もるこの時期は北泉ヶ岳に登る最短ルートとして知られています。

途中木々の間から左に泉ヶ岳、右に北泉ヶ岳を眺めながら、時折汗をぬぐっては写真を撮ったり、動物たちの足跡を見つけたりして徐々に高度を上げていきます。

稜線まであと一息

稜線からは夏場の登山道とほぼ同じコースをたどって登っていきます。頂上は、樹林で囲まれているため夏場は見晴らしがあまり良くないのですが、冬場は雪で覆われ、さえぎるものがないので眼下に七ッ森や大和町の市街地を望むことができます。久しぶりに山頂からの景色を堪能しました。

北泉ヶ岳山頂

帰りはいよいよシールを外してスキーで滑り降ります。とは言っても、ゲレンデと違いふかふかのパウダースノー。スキーの操作を誤るとバランスを崩してあっという間に転んでしまいます。リュックを背負っていることもあり、山の中では転ぶと起き上がるのも一苦労です。何とか起き上がり、息を整え、両足のバランスを取りながら急坂を滑り降りてきました。整備されていない自然のままの斜面を苦労しながら滑るのが山スキーの醍醐味と言えるでしょう。今回も無事降りてこられたことに感謝です。


話しは変わって、前回に引き続き保険の話です。生命保険を活用した相続対策についてお話します。
生命保険は一般に少ない掛金で大きな保障が得られるので、万が一自分が亡くなった場合に、残された遺族の生活保障として加入される例が最も多いのではないでしょうか。特に住宅ローン返済があるなどして貯蓄に回せる金額が余り多く取れない場合は、掛金が比較的少なくてすむ掛捨ての保険(定期保険)がお勧めです。その代り、満期で戻ってくるお金はゼロかあっても僅かです。

また、定期保険の場合加入できる年齢は通常80才か長くても85才位までですので、住宅ローンが残っている期間の遺族の生活保障として割り切り、老後の生活資金の確保は別途貯蓄で行うのがお勧めです。

さらに、亡くなった場合の遺族保障の他に、住宅ローンを払い終わった後の自らの生活資金の確保も考えておく必要があります。先ずは、住宅ローンの残高がある間最低限の保障を掛捨ての保険で満たし、余裕があれば貯蓄に回したり、終身保険や養老保険に加入されるというのが良いと思います。

また、税制上遺族が受け取る死亡保険金は、相続人一人当たり5百万円の相続税の非課税枠が設けられています。例えば相続人が配偶者の方とお子さん2人の場合、千5百万円の非課税となり、これに別途相続税の基礎控除がこの場合ですと8千万円ありますので、税金対策上も有利です。この場合、前回お話しした通り、契約者と被保険者はご本人で、保険金受取人を配偶者やお子さんにします。受取人を契約者ご本人とすると、生命保険金の非課税枠は使えなくなりますので注意が必要です。なお、この生命保険の非課税枠と相続税の基礎控除ですが今年の税制改正で縮小される可能性が高くなっており、次回詳しくお話しできればと思います。

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