コラム-
ちょっと“税”沢な
お話し

 3月の下旬、宮城県北部にある東栗駒山(標高1434m)へスキーツアーに行ってまいりました。東栗駒山は、秋の紅葉で有名な栗駒山(標高1627m)の東隣に位置しており、紅葉の季節になりますと、この二つのピークの間に広がる鞍部が錦織りなす絨毯のような見事な景色となります。
 春とはいえ、この時期の東北の山々は、いまだ深い雪に覆われていて時折降雪もあるのですが、お天気にさえ恵まれれば、絶好の春山登山ができます。当日は、ガイドさんを含め8名のパーティで、スタート地点から標高差785mの東栗駒山のピークを目指しました。幸いにも朝から青空が広がり、真っ白な雪に覆われた山々とのコントラストが見事です。
 スタートしてしばらくすると新湯沢という沢が現れました。この沢は、東栗駒山と栗駒山とを隔てる沢で、この沢を渡らないと東栗駒山から下りてくる登山ルートの尾根に上がることができません。よく見ると、ところどころ雪が解けて沢が露出しており、いまだ雪でつながっているスノーブリッジを一人一人慎重に渡って、尾根を目指します。
 しばらくブナ林の斜面を登って行きますと尾根の稜線が見え、ようやくその稜線に上がることができました。さらに尾根沿いに標高を上げ、スタートしてから3時間を経過して東栗駒山の頂上に達することができました。頂上の先には真っ白な雪を頂いた栗駒山が見えました。
 周りの景色を写真に収め、頂上直下の比較的平らな場所で昼食をとり、いよいよお楽しみの滑走です。頂上付近は、フィルムクラストと呼ばれる薄い氷の膜で覆われており、その下の雪面は緩んでいて滑走するにはとても良い状態です。一人一人歓声を上げて滑り降ります。まさに春スキーの醍醐味です。
 標高が下がるにつれ雪面の状態も変化し、今度は重たい湿雪の斜面が待っていました。スキー板をずらすことができず、うまく制動をかけることができません。やむを得ず、両足を開いてボーゲンで慎重に滑り降ります。この時期は、天候や標高により雪質がさまざまに変わり、雪質の変化に応じて滑り方も変える必要があります。変化に富む斜面に対応しながら滑るのも楽しみの一つです。
 全員無事に怪我もせず登山口まで滑り降りることができ、体中くたくたですが、充実した気分を味わうことができました。

スノーブリッジを渡る

東栗駒山から望む栗駒山

楽しいランチ

大斜面の滑走

前回まで、成年後見制度の概要とそのポイントをご紹介してまいりました。今回から、高齢者の財産管理の方法としての「家族信託」をご紹介したいと思います。この「家族信託」も「成年後見制度」と同様、国が定めた法律で規定されているものです。
 一言で申し上げますと、ご本人の財産を、その家族の方に所定の契約により“託して”管理してもらう方法です。成年後見制度と大きく異なるのは、裁判所や成年後見人等の外部の方が関わることはないという点です。
 「家族信託」の「信託」は、「信じて託する」という意味です。つまり、ご本人の財産を信託契約により“信頼できる家族”に託すのです。この点で、同じ高齢者の財産管理の方法である成年後見制度における「後見」とは意味合いが若干異なります。
 次回はさらに詳しく「家族信託」の内容やその利用方法についてご紹介をしてまいりたいと思います。

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